7月 16 2011
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日本人にあてはめると、原発事故の原因は地震ではなく東電の無能な経営者のせいであり(帰属エラー)、原発事故は恐いが、交通事故で毎年5000人死ぬのはコントロールできるから恐くない(コントロール幻想)。原発事故が毎日ニュースに出てくると、発生確率が高いと誤認する(代表性バイアス)。
Kahneman-Renshonは、アメリカ人の場合には楽観バイアスが働いて戦争に突入したとしているが、日本人の場合には損失回避バイアスが働いて、逆にすべての原発を止めようという方向に走っている。いずれの場合にも、大衆の動向を決めるのは論理ではなく感情であり、ブッシュ政権は意図的にそういうバイアスに迎合する戦術をとった。 人々は複雑な環境要因はよくわからないし考えたくもないので、勧善懲悪の二項対立を好む。9・11の場合には「悪いアルカイダ」対「よいアメリカ」という二項対立が形成されたが、福島事故の場合は「悪い核」対「よい自然エネルギー」という二項対立ができ、大衆はその枠内でしか考えない。